|
高齢化対応住宅 や バリアフリー住宅 ということが話題になって久しいですが、このコラムでは高齢化対応住宅や、その他これから迎える高齢社会に向けての色々なことを、私、クマザワが経験したエピソードをまじえて書き連ねていこうと思います。
昨年、私の実家を建て替えた経験から、これから迎える高齢化対応住宅は色々なことを考えなければならないということを改めて実感しました。前々から、「早く実家の設計をしろ!」などと親父に言われていたのですが、60年ぶりの建て替えとなった家をどのような間取りにしていいか判らず、設計するのをずるずると引き延ばしておりました。高齢者対応の住宅というものはとても難しいとあらためて思い知ったしだいです。特に施主となる高齢者は、自分の意見や考え方を設計者に伝えるでもなく、ただいい家を造ってくれというばかりで、どのようなことからはじめたら良いものか、段差や手すりなどは当たり前のこととしても、肝心な間取りということで行き詰っていたものです。
そんな時に、母親の何気ない「新築した家は行きづらくてしょうがない!」という一言がありました。つまり、以前は茶飲み話をしようと訪問して縁側などで話せたものが、気軽に家の中に入れなくなり、玄関だけしか家の中に入れなくなり、足が遠のいたということでした。この何気ない一言で、私の想像はふくらみ、「新築する際の極端な間取りの変化はボケの原因の一つとなる」ということも何かの本で読んだことを思い出し、設計に取り掛かったのです。
|